歌舞伎舞台「松羽目」
舞台背景画から実寸大で描き起こした一点物の作品です。
サイズ 1000mm × 1000mm
松羽目とは、能舞台に描かれる老松のこと。能、狂言の演目を、歌舞伎に移した作品を上演する際に用いられます。また、松羽目を使って上演される演目は「松羽目物」として親しまれています。伸びやかな直線と「塗りぼかし」によるグラデーションで描かれた葉の表現は、シンプルでありながらも奥行きを感じさせる表現です。
どっしりとした幹に、青々と広がる枝葉、そんな松羽目のどこの一部なのか、想像してみるのも楽しい。
「テアトルバック Theater back」は舞台背景の製作を行う絵師が製作したアートプロダクト。実際に舞台で用いられる背景画を、生活空間の中に馴染むサイズにリデザインしました。
描かれているモチーフは全て、舞台で使用されている原寸大。そのため、独自の筆使いや配色といったディティールが際立ちます。絵師の技術と、その背景にあるスケールを感じてください。
キャンバスの土台となる枠は金井大道具の職人によって、一つひとつ手作業で作られています。
また、今回使用している塗料は、「Theater back」「Japanese Color Pallete」のために製作したオリジナルのもの。国立劇場にて塗料の色出しを行っている調色師監修のもと色彩を再現し、オーストラリアの塗料メーカーである「Haymes PAINT」とともに生産を行いました。Haymes PAINTの塗料は厳しい安全基準・品質基準を満たした自然由来のもの。
100年以上にわたって受け継がれてきたその色彩から感じる「日本らしさ」を、生活の中でお楽しみください。