歌舞伎の「松羽目」と「隈取り」を一体に融合させた、迫力あるアートだるまです。松羽目は、正月歌舞伎や劇場のこけら落としなど、“めでたい時”に上演される演目で用いられてきた象徴的な背景意匠。その祝祭の文脈をまといながら、歌舞伎ならではの強さと美しさを立体に封じ込めました。
顔の表現には、隈取りの中でも最もメジャーな「筋隈」の模様を採用し、髭には松羽目を想起させる意匠を重ねています。力強い歌舞伎のエネルギーと、松の葉描きが持つ繊細さの対比が、この作品の核。葉描きは前後感(奥行き)を出して描き分け、筆さばきのニュアンスまで含めて“真似できない”描写に仕上げています。
そして高さ75cmの特大サイズ。視界に入った瞬間に空気が変わるほどの大迫力で、空間の主役として圧倒的な存在感を放つ一体です。
だるまは、禅宗の開祖・達磨大師の座禅姿を模した、
日本で約300年の歴史を持つ伝統的な縁起物です。
倒れても起き上がる「七転び八起き」の精神を体現し、
不屈の象徴として愛されています。
そのだるまに、歌舞伎の背景画の描写技法を用いて新たな命を吹き込んだアートピース。
日本文化が本来持つ奥行きや精神性を、
現代の暮らしの中で日常的に感じられる“アートオブジェ”として成立させています。
サイズ:高さ約75cm
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